復興記念館収蔵品データベース

Great Kanto Earthquake Memorial Museum Database

伝書鳩

展示場所 記念館 2
種別 1.震災
整理番号 16-00109
分類項目 16.記録資料② 記録作品(絵画・彫刻・文集・写真など)
寸法(mm)
数量 1
重量(g)
年代
キャプション 当時、陸軍が中野で軍用伝書鳩を飼育研究しており、震災に際して「臨時鳩隊」として各地との連絡通信に活躍しました。連絡通信先は、日光田母澤御用邸をはじめとして遠くは、仙台、宇都宮、大阪、各務原、清水港、近くは浦和、千葉、小田原、横須賀、鎌倉附近の軍隊及び官憲との間で頻繁に行われました。 左側に描かれている馬車は、鳩車の中でも比較的大型の「軽便鳩車」といわれる可動鳩車(トラベリングロフト)と思われます。

作者の徳永柳洲は1871(明治4)年岡山県和気郡藤野村(現和気町)にて出生しました。1898年「萬朝報」(黒岩涙香社主の新聞社)に入社、画報部主任として活躍しました。1911年パリなどヨーロッパに留学、帰国後文展に入選し、「光風会」同人となりました。 1923(大正12)年、関東大震災直後の惨禍を門人達とスケッチしてまわり、その作品を制作して全国を巡回し、展覧会を開催すると共に、震災復興基金を募るなどの活動をしました。 晩年は富山に転居し、立山や黒部渓谷を描き、日本画と洋画を融合させた新しい絵画を目指しました。1936(昭和11)年65歳で逝去しました。
伝書鳩
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