復興記念館収蔵品データベース

Great Kanto Earthquake Memorial Museum Database

上野公園より見たる灰燼の帝都

展示場所 記念館 2
種別 1.震災
整理番号 16-00099
分類項目 16.記録資料② 記録作品(絵画・彫刻・文集・写真など)
寸法(mm) -
数量 1
重量(g) -
年代
キャプション 上野公園の高台からは焼け野原となった市街地が眼下に広がりました。隅田川以東の本所や深川などでは火災が続いており、煙が立ち上っています。一方で画面中央の色が違う部分は神田佐久間町・和泉町であり、住民の消火活動によって焼失を免れました。

作者の徳永柳洲は1871(明治4)年岡山県和気郡藤野村(現和気町)にて出生しました。1898年「萬朝報」(黒岩涙香社主の新聞社)に入社、画報部主任として活躍しました。1911年パリなどヨーロッパに留学、帰国後文展に入選し、「光風会」同人となりました。 1923(大正12)年、関東大震災直後の惨禍を門人達とスケッチしてまわり、その作品を制作して全国を巡回し、展覧会を開催すると共に、震災復興基金を募るなどの活動をしました。 晩年は富山に転居し、立山や黒部渓谷を描き、日本画と洋画を融合させた新しい絵画を目指しました。1936(昭和11)年65歳で逝去しました。
上野公園より見たる灰燼の帝都
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