復興記念館収蔵品データベース

Great Kanto Earthquake Memorial Museum Database

宮城前広場の避難群衆

展示場所 記念館 1
種別 1.震災
整理番号 16-00002
分類項目 16.記録資料② 記録作品(絵画・彫刻・文集・写真など)
寸法(mm)
数量 1
重量(g)
年代 1923年
キャプション 1923(大正12)年9月1日、地震の直後に市内各地で火災が発生、瞬く間に燃え広がりました。宮城(皇居)前広場には30万人もの人々が避難したといわれます。家財道具を満載した荷車や人力車、自動車、その間をぎっしりと埋める老若男女の姿を記録したこの写真は、当時の実情をつぶさに伝える歴史的な証言といえます。
この写真は旧報知新聞が撮影したもので、7日付本紙に中央部分を、さらに15日発行の写真グラフ誌「大正大震災写真帖」の見開きでパノラマとして掲載しました。しかしあまりにも横長だったので全体の7割にとどまりました。
このパノラマは、大判カメラで角度をずらして撮った3枚をつなげる方式です。撮影地点は馬場先門北側の石垣上と推定され、左は馬場先門南側の石垣から右は明治宮殿まで、水平画角で110度あります。背景には宮城の伏見櫓と正門、霞が関の海軍省アンテナ、日比谷公園方面のドーム状塔屋などのランドマークが確認できます。
報知新聞は戦時中に読売新聞と合併しましたが、戦災でネガもプリントも焼失したそうです。東京都慰霊堂には、昭和6年、震災復興記念館が開館する際に新聞・通信各社から寄贈されたプリントが残っていました。その中にあった左右の2枚と、他の写真グラフ誌に掲載された中央部分を合成してこのパノラマを制作しました。
宮城前広場の避難群衆
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