復興記念館収蔵品データベース

Great Kanto Earthquake Memorial Museum Database

避難者の混乱

展示場所 慰霊堂 その他
種別 1.震災
整理番号 16-00191
分類項目 16.記録資料② 記録作品(絵画・彫刻・文集・写真など)
寸法(mm)
数量 1
重量(g)
年代 1923年
キャプション 百数十ヶ所から火を発して延焼をはじめ風の方向が屡々変わるので何処を目当に避難してよいか判らぬ群衆で道路はいっぱいになりました。ただ右往左往するうちに煙に巻かれ躓いて倒れ押しよせる避難者はそれを踏越えている間に親は子を失い夫は妻と離れ落伍して命を失った人々は莫大な数でした。

作者の徳永柳洲は1871(明治4)年岡山県和気郡藤野村(現和気町)にて出生しました。1898年「萬朝報」(黒岩涙香社主の新聞社)に入社、画報部主任として活躍しました。1911年パリなどヨーロッパに留学、帰国後文展に入選し、「光風会」同人となりました。 1923(大正12)年、関東大震災直後の惨禍を門人達とスケッチしてまわり、その作品を制作して全国を巡回し、展覧会を開催すると共に、震災復興基金を募るなどの活動をしました。晩年は富山に転居し、立山や黒部渓谷を描き、日本画と洋画を融合させた新しい絵画を目指しました。1936(昭和11)年65歳で逝去しました。
避難者の混乱
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